屋根点検は梅雨後に 奈良市 屋根工事
2025.07.23 (Wed) 更新
奈良市・大和郡山市の屋根工事・雨漏り完治専門店 なかやぶ屋根工事店の中籔です!
いつもホームページをご覧いただきありがとうございます。
たくさんの方に見て頂き、修理依頼を問い合わせて頂いています。
前回は、騒音問題はそう解決するの?についてお話させていただきました。
「2025年最新 屋根点検は梅雨後に」
雨漏り点検は梅雨後に行う理由
● 高湿度が続くことで、屋根の劣化が進みやすくなる
梅雨の時期は、毎日のように湿気が高く、屋根の内部にある防水シートや下地材もずっと湿った状態が続きます。
この湿気によって、普段は見えない小さなひび割れやつなぎ目の部分にダメージが蓄積し、徐々に劣化が広がってしまいます。
● 大雨で雨漏りの予兆がはっきりと現れる
梅雨の終わりごろに降る激しい雨によって、屋根の内部にたまっていた雨水が染み出してくることがあります。
これにより、もともとあった隙間や傷みの箇所が表面化し、雨漏りの「予兆」が見つけやすくなります。
そのため、梅雨明けは屋根点検に最も適した時期といえるのです。
● 奈良市・大和郡山市のケース
昨年の6月末から7月上旬にかけて、奈良市・大和郡山市内で屋根点検を約20件実施しました。
その結果、8割以上の住宅で、瓦のズレ・ひび割れ・コーキングの劣化など、雨漏りにつながる問題が見つかりました。
これらは、梅雨が終わった直後だからこそ、はっきりと確認できたもので、早期の補修にもつながりました。
目次① 雨漏り点検でわかる、主な原因
① 屋根材のひび割れやズレ
築年数が経過したコンクリート瓦やスレート屋根では、表面に小さなひび割れが入りやすくなります。
この亀裂から雨水が少しずつ内部へ染み込み、見えないところで雨漏りの原因となってしまうことがあります。
事例1(築15年)
スレート瓦の角に、長さ約3cm・幅0.5mmのひびが発見されました。
小さなひびでしたが、近隣住宅では同様の箇所から実際に雨漏りが発生しており、見逃せない症状です。
事例2(築20年)
瓦の重なり部分がゆがみ、隙間ができていたことで雨水の侵入が判明。
早めに部分補修を行ったことで、大がかりな工事になる前に被害を防ぐことができました。
② 雨樋(あまどい)の詰まりや傷み
梅雨の間は、木の葉や泥、風で飛ばされた小枝などが雨樋に溜まりやすく、排水不良が起こる原因となります。
雨水がきちんと流れないと、屋根の周りや軒下にダメージを与える可能性があります。
調査結果
50軒の住宅を点検したところ、そのうち25軒(全体の50%)で雨樋の詰まりが確認されました。
さらに10軒では排水不良によってトタン部分や軒下にサビ・腐食が進行しており、清掃だけでなく部品の交換も必要な状態でした。
③ 防水コーキングの劣化
谷板金(たにばんきん)や棟板金(むねばんきん)など、屋根の接合部分にはコーキング材が使われています。
このコーキングは、紫外線や寒暖差によって徐々に固くなり、ヒビ割れや隙間ができやすくなります。
実例(築10年)
屋根の板金ジョイント部でコーキングの浮きが見られ、5mmほどのすき間ができていました。
その部分から雨水が入り込み、ロフトスペースの天井には湿気とカビの発生が確認されました。
見た目にはわかりにくい場所でしたが、コーキングの劣化が直接的な原因となっていたのです。
目次② 修理費用削減
① 早期発見で大規模工事を回避
費用例(奈良市内過去ケース):
部分補修:平均約25〜45万円
葺き替え工事:80〜120万円
→ 部分補修で抑えた場合、半額近くのコストで済むケースが多数
メリット
早期補修によって下地腐食や雨漏り拡大による二次被害(内装への水痕・シロアリ発生など)を回避でき、トータルでの修繕コストが大幅に安く収まります。
② 部分補修でコストダウン
補修手段別の価格帯と内容
コーキング・シーリング:5〜15万円(谷部分・棟板金等)
屋根材の差し替え:1枚あたり2,000〜5,000円+工賃
雨樋清掃と部品交換(詰まり・破損対応):3〜10万円
具体例
築12年の一戸建てで、スレート一部交換+谷板金コーキング補修+雨樋清掃を実施し、トータル約30万円。全面塗装や葺き替えは不要でした。
目次③ 屋根チェックポイントとメンテナンスのタイミング
①年3回の定期点検がおすすめ
屋根は日々、雨風・紫外線・気温差といった自然環境にさらされています。
そのため、年に1回ではなく、3回の点検を行うことで、劣化や破損を早い段階で見つけることができます。
● 点検に適した時期
梅雨明け(7月中旬〜8月):雨漏りの予兆が出やすい時期
秋口(10月〜11月):落ち葉による雨樋詰まりを確認
冬前(1月〜2月):寒さによる瓦や板金のひび割れをチェック
● 点検内容の例
瓦やスレートの割れ・ズレの確認(目視)
雨樋内部の詰まりや破損のチェック
板金部分・コーキングのひび割れや浮きの有無(触診)
記録写真の保存と、前回点検からの変化比較
こうした点検は、将来的な屋根リフォームのタイミング判断にもつながります。
② 日常的にできる!屋根のセルフチェックポイント
「屋根の上に登るのは怖い…」「危険そうだから無理…」という方でも大丈夫。
脚立や望遠カメラを使えば、ご自宅にいながら異常のサインを見つけることができます。
● チェックするポイント
1. 瓦やスレートの浮きやズレ
屋根材の浮き上がりや位置のずれ
屋根材の不整合・配置の乱れ
瓦・スレートの脱落リスクを伴う変位
2. 屋根の表面の色あせ・変色・コケの発生
屋根表面の退色や変色、苔・藻類の繁殖
経年劣化による屋根の色調変化と微生物の付着
表層塗膜の劣化および有機物の付着状況
3. 雨樋の水の流れ方や、溢れた跡
雨樋の排水不良や溢水の痕跡
樋内の流水障害およびオーバーフローの跡
排水機能の低下を示す流路異常と濡れ跡
4. 軒先(屋根の端)や外壁に見える雨筋や汚れの跡
軒部および外壁面の雨垂れ跡や汚れの付着
外壁表面に確認される雨筋汚染の痕跡
軒先からの流出による染みや劣化の兆候
● 異常を見つけたら?
たとえば、
「屋根の形が少し歪んで見える」
「軒先に水が伝ったような跡がある」
こういったわずかなサインでも、専門業者に早めの相談をすることが、被害の拡大を防ぐ第一歩になります。
③ DIYでできる!簡単な屋根まわりのメンテナンス
「ちょっとした掃除くらいなら自分でやってみたい」という方には、安全を確保したうえでの簡易メンテナンスもおすすめです。
● おすすめ道具と用途
伸縮式ポール(キャスター付き)
→ 雨樋にたまった落ち葉やゴミの除去に便利家庭用高圧洗浄機(調整可能タイプ)
→ スレートや瓦の表面についたコケ・汚れの洗浄に効果的
DIY作業を行う際の注意点
作業は必ず安定した平らな場所で行いましょう。
傾斜や凹凸のある場所での作業は、転倒などの危険が高まります。ヘルメットや手袋など、安全装備は必ず着用してください。
特に高所や鋭利な工具を扱う場合、ケガの防止に不可欠です。脚立を使用する際は、必ず複数人で支えるようにしましょう。
一人での使用はバランスを崩しやすく、非常に危険です。高所での作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者に依頼してください。
安全が第一です。自分でできる範囲を見極めることも大切です。無理な作業は、ケガや屋根の破損につながる可能性があります。
かえって修理費用がかさむ場合もあるため、慎重に判断しましょう。少しでも不安や不明点がある場合は、遠慮なく専門業者へご相談ください。
専門家のアドバイスを受けることで、より安全で確実な対処が可能になります。
まとめ
梅雨が明けたこの時期は、屋根点検に最適なタイミングです。
2025年現在、異常気象や豪雨の増加もあり、屋根のメンテナンスはますます重要になっています。
この時期に点検を行うことで、以下のような大きなメリットがあります:
劣化箇所が見えやすい
雨水や湿気の影響で、クラック(ひび割れ)や隙間といった不具合が表面化しやすくなっています。乾いた状態よりも、問題箇所を発見しやすいのがこの時期です。
早期対応で費用を抑えられる
軽微なトラブルであれば、「部分補修」で対応可能なケースが多く、大がかりな改修を避けることで、30〜50%のコスト削減が期待できます。
屋根の寿命を延ばせる
年3回の定期点検(春・梅雨明け・秋)と、異常発見時の即対応を心がけることで、屋根全体の耐用年数が大幅にアップします。
雨漏りは時間が経つほど悪化し、修理費用がかさむだけでなく、室内や構造材にも深刻なダメージを与えます。
だからこそ、「梅雨明け」は屋根点検に最適な絶好のチャンスなのです。
少しでも気になる点があれば、お早めにご相談ください。
奈良市・大和郡山市で屋根工事・屋根リフォームをご検討されている方は、是非この記事を参考にしてください!
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